【理事長のつぶやき/『実るほど頭を垂れる稲穂かな』】
2021年09月06日 職員のつぶやき
9月に入り、柏崎刈羽地域での稲刈りが本格化してきましたね。
8月中旬からの極早生品種の「葉月みのり」の刈り取りに続き、この地域の主要品種である「こしいぶき」、「コシヒカリ」と順次進んでいくでしょう。
稲作は、「八十八の手間がかかるから米という」と言われるほど、手間がかかる作業であり、「米一粒、汗一粒」ということわざがあるように、お米を収穫するまでには、生産者の皆さんの大変な苦労が必要です。
また、天候に左右されやすいのも稲作であり、ここ2年間は、厳しい暑さなどにより、一等米比率があまり良くなかったようです。今年こそは生産者の皆さんの御苦労が報われて美味しいお米がたくさんとれることを祈っています。
さて、米に関することわざで「実るほど頭を垂れる稲穂かな」というものがあります。解説するまでもなく、「経験を積んで深く学んだ人はおのずと謙虚になる」という意味ですが、先日、それを垣間見たシーンがありました。
「智弁対決」で話題になった、夏の全国高校野球選手権大会の決勝です。
智弁学園和歌山高校が優勝しましたが、優勝決定の瞬間、いつものマウンドに集まっての歓喜の姿がなく、整然と整列していました。
謙虚な姿勢の中で、対戦相手の選手を尊重するとともに敬意を表し、「礼に始まり礼に終わる」という教えを実践したのだそうです。
まさに、「実るほど頭を垂れる稲穂」であり、私も見習いたいと思います。
【刈取りを待つ圃場】