【理事長のつぶやき/『山頭火』】
2021年05月17日 職員のつぶやき
皆さん、「種田山頭火」という俳人をご存知ですか。私も最近、その人となりを知りました。
明治15年、山口県防府市出身の自由律俳句の作者で、全国を旅して有名な句を多く残しています。
・分け入っても分け入っても青い山
・まっすぐな道でさみしい
・こころすなほに御飯がふいた
・酔うてこほろぎと寝ていたよ
・また一枚脱ぎ捨てる旅から旅
など、五七五にとらわれない、自由なリズムの俳句をつくりながら、旅と酒を愛し全国を行脚しました。その句は今でも人々の心を魅了し続けています。
句を読むと、何とも言えず心象を一言でとらえた句や、観たままの自然がそのまま心に残るような句で、短い文字数の中に瞬間に引き込まれてしまいます。
最近、山頭火の句が好きになり、それを掛け軸に書いてみています。山頭火の境地にはほど遠いのですが、句の醸し出す余韻にひたっています。
【まったく雲がない笠をぬぎ】 【水音のたえずして御仏とあり】