【理事長のつぶやき/『えんま市』】

2020年06月08日 職員のつぶやき

今年は6月にえんま市がありません。

私の記憶の中では、えんま市が無かった年はありません。田植えが一段落して笹団子とチマキが出回る季節が来ると、やがてえんま市でした。

子供の頃は笹団子とチマキは自家製で、台所の竹棒に大量に吊るされていて、おやつ代わりに、もぎ取っては食べていた記憶があります。笹とヨモギを摘みに行ったような記憶もあります。

また、子供の頃の、えんま市の想い出と言えば、バナナの叩き売りと、旬のサクランボが食べられることでした。その頃は、バナナは高級品で年に1~2度しか口に入りませんでした。バナナとサクランボを買ってもらうのが子供の頃の最大の楽しみでした。

時代は変わって現在は、笹団子は菓子店でいつでも購入でき、バナナはスーパーの店先に幾重にも積まれて販売されています。どちらも手軽に購入できて食卓にのぼります。振り返ってみると、私たちの食生活には隔世の感があります。

街の映画館に年に1回か2回、仲間と徒党を組んで歩いて見に行ったこと、ボンネットバスが砂利道をホコリを巻きあげて走っていたこと、今ではあり得ない懐かしい思い出です。

豊かな時代を生きていることを実感しますね。

 

【おいしそうな笹団子とチマキ】